皮膚のたるみでシワになる?ほうれい線の根本原因を徹底解説!

 

老けた顔といえば、シワの多い顔を思い浮かべるのではないでしょうか。

 

頬にシワができる『ほうれい線』が深くなると、どんどん老け顔に……。

 

若々しくあるために、できるだけシワを減らしたいですよね。

 

しかし、ほうれい線はシワとは少し異なることがポイント。

 

実は、ほうれい線はシワのように皮膚自体に刻まれるものではなく、皮膚のたるみが原因で生じるのです。

 

ほうれい線が目立たないようにするためには、まず皮膚のたるみを改善することが大切です。

 

そこで今回は、ほうれい線の根本的な原因について詳しく解説していきます。

 

ほうれい線はシワではなく皮膚のたるみが原因

「ふと電車の窓を眺めると、なんとも老けた顔が映っているのが見えたが、実は自分の顔だった……」

 

こんな経験はありませんか?

 

老けた顔に見えてしまうのは、シワやほうれい線が原因。

 

ほうれい線とは、小鼻から口角に向かって伸びるシワのことです。

 

仕事で疲れているときは特にほうれい線が深くて、嫌になってしまいますよね。

 

ほうれい線はシワと認識されることが多いですが、厳密に言うと少し違います。

 

皮膚自体に筋が入るシワとは異なり、ほうれい線は皮膚のたるみで生じるからです。

 

では、シワとたるみはどこが違うのでしょうか。

 

重力に耐えられなくなると皮膚がたるむ

実際にシワとたるみの違いを確認するために、仰向けになってみましょう。

 

体を仰向けにしてもシワはそのままですが、ほうれい線は目立たなくなります。

 

仰向けになると、頬の皮膚を押し下げている重力が働かなくなるからです。

 

シワとほうれい線はどちらも皮膚にラインが見えるものですが、少し違うものだということがポイント。

 

つまり、皮膚のたるみの原因を改善すると、ほうれい線をケアすることができるのです。

 

ほうれい線の原因は主に生活習慣にある

ほうれい線の原因は単なる加齢だけではありません。

 

比較的若い人にもほうれい線が見られることがあるのは、ほうれい線の根本的な原因が主に生活習慣にあるからです。

 

コラーゲンなどの美肌物質の不足で肌の状態が悪化する

皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3つの部分で構成されています。

 

皮膚の健康に欠かせないのが『コラーゲン』というタンパク質です。

 

コラーゲンは真皮に多く存在しており、網目状につながることで肌の弾力が保たれます。

 

コラーゲン同士を繋ぎ止める接着剤のような役割を果たしているのが、『エラスチン』と呼ばれる物質です。

 

さらに、コラーゲンとエラスチンの隙間を埋めるために、『ヒアルロン酸』も重要な役割を果たします。

 

ヒアルロン酸には水分を保持する働きがあります。

 

ヒアルロン酸が少なくなると肌の保湿力が低下して、肌が乾燥しやすくなります。

 

乾燥した皮膚は弾力性が低下するので、たるみやすくなります。

 

コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の3つの物質が共同して、肌の弾力性と伸縮性を作り出しているのです。

 

加齢や紫外線は美肌物質を減少させる

 

シワやほうれい線は、年齢を重ねると共に増えたり深くなったりします。

 

これは、美肌物質であるコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の量が、加齢によって減少していくからです。

 

さらに真皮の衰えを加速させるのが『紫外線』です。

 

紫外線を受けた皮膚は、タンパク質を分解する作用のある分解酵素を大量に作り出します。

 

この分解酵素は、真皮内のタンパク質であるコラーゲンを分解してしまうのです。

 

紫外線を浴びる時間が短ければ、ダメージを受けた皮膚は修復されます。

 

しかし、日常的に大量の紫外線を浴びていると、コラーゲンの修復が間に合わなくなり、シワやほうれい線の原因になります。

 

表情筋の衰えで肌が重力に耐えられなくなる

顔には無数の筋肉があり、それらを合わせて『表情筋』と呼んでいます。

 

表情筋は、私たちが表情を作ったり声を出したりするために欠かせません。

 

表情筋も他の筋肉と同じように、あまり使わないと凝り固まって機能が低下します。

 

筋肉には、関節を動かしたり力を出したりするだけではなく、体の形状を保つ役割があります。

 

高齢者が筋力の低下で腰が曲がるように、頬も重力につられて垂れ下がり、ほうれい線ができてしまうのです。

 

特に、「口輪(こうりん)筋」と呼ばれる筋肉が、ほうれい線と関わりが深いと考えられています。

 

口輪筋は口を動かすための筋肉で、口を尖らせるときによく働きます。

 

日本人は文化的に表情や口の動きが控えめなので、いつも同じ表情を続けがちです。

 

そのため、どうしても表情筋が衰えやすい傾向にあります。

 

皮下脂肪の蓄積によって悪玉物質が増える

体脂肪はお腹につきやすいイメージがあるかもしれませんが、体の他の部分にも蓄積されます。

 

皮下脂肪が顔につくと皮膚の重さが増します。

 

表情筋の衰えていると、皮下脂肪がそれほど多くなくても頬のたるみの原因となります。

 

さらに、皮下脂肪の悪影響はそれだけではありません。

 

体脂肪を構成する組織を『脂肪細胞』と呼びます。

 

この脂肪細胞から分泌される『アディポネクチン』というタンパク質は、美容に重要な役割を果たすことが分かっています。

 

アディポネクチンが分泌されると、コラーゲンやヒアルロン酸の合成が促進されるのです。

 

前述したように、コラーゲンやヒアルロン酸は真皮の状態を整えます。

 

ところが、体重が増えて脂肪細胞が肥大化すると、アディポネクチンの分泌が阻害されるのです。

 

皮下脂肪が増えると美肌物質の合成が抑制され、皮膚の老化の原因となります。

 

喫煙の習慣は肌の状態を確実に悪化させてしまう


冒頭で解説したように、コラーゲンは真皮の組織を構成する重要な物質です。

 

コラーゲンは体内で他の物質から合成されますが、そのときに欠かせないのが『ビタミンC』です。

 

つまり、ビタミンCが不足するとコラーゲンの生成量も低下するのです。

 

「百害あって一理なし」と言われるタバコですが、肌にも確実に悪影響を及ぼすことが分かっています。

 

なぜなら、タバコを吸うと体内のビタミンCが大量に消費されるからです。

 

慢性的なビタミンC不足でコラーゲンの生成が阻害される

タバコを吸うとビタミンCが大量に消費されます。

 

それは、タバコに含まれるニコチンやタールなどの有害物質に対抗するために、ビタミンCの力が必要だからです。

 

1本のタバコを吸うだけでも、1日に必要な量の半分ものビタミンCが消費されます。

 

1日に何本もタバコを吸う人は、慢性的なビタミンC不足に陥っています。

 

前述したように、コラーゲンの生成にはビタミンCが必要なので、ビタミンC不足は肌の老化にもつながります。

 

喫煙者にシワが多いのは、タバコでコラーゲンの生成が阻害されているからです。

 

糖質の過剰な摂取や飲酒の習慣で糖化が進行してしまう

 

日本人の食生活は糖質(炭水化物)の摂取量が多すぎる傾向にあります。

 

糖質過多の生活を続けると、肥満や糖尿病のような疾患の原因となるだけでなく、『糖化』と呼ばれる現象も招いてしまいます。

 

糖化とは、体内の余分な糖質がタンパク質と結びつく反応のことです。糖化が厄介なのは、『AGEs(Advanced GlycationEndproducts、終末糖化産物)』という老化物質を生成するという点です.

 

AGEsが老化物質と呼ばれているのは、炎症や老化を引き起こす原因となる『活性酸素』を発生させるからです。

 

私たちの体には、ダメージを受けた肌や疲れを癒す再生機能が備わっていますが、活性酸素が邪魔をして細胞の再生が阻害されてしまうのです。

 

お酒には糖質が多く含まれているので酒量には要注意

お酒が体に悪いと言われているのは、アルコールが分解される過程で生じるアセトアルデヒドが、肝臓の細胞に作用して活性酸素を発生させるからです。

 

活性酸素に対抗するためには、ビタミンCやビタミンEのような『抗酸化物質』が必要です。

 

タバコの吸ったときと同じようにビタミンの消費量が増えるので、コラーゲンの生成に必要なビタミンも不足してしまいます。

 

さらに、アルコール飲料には多量の糖質も含まれているため、毎日たくさんのお酒を飲むと前述した『糖化』も進行してしまいます。

 

多量の飲酒はビタミン不足と糖化の二重苦をもたらしてしまうので注意が必要です。

 

タンパク質の摂取量が不足するとコラーゲンの合成量が減る


先ほども触れたように、日本人の食生活は糖質過多の傾向にあります。

 

その原因はタンパク質の摂取量が少なすぎるからです。

 

タンパク質から摂取できないエネルギーを補うために、どうしても糖質を多くせざるを得なくなります。

 

タンパク質は私たちの体の組織を作るうえで欠かせません。

 

肌の健康を保つためのコラーゲンも、食事等から摂取したタンパク質が原料になります。

 

タンパク質の摂取量が不足すると、コラーゲンが効果的に生成されません。

 

特に、ダイエットで摂取カロリーを抑えるために肉や魚を控えている場合は、栄養バランスが偏ってタンパク質が不足します。

 

肌のターンオーバーがスムーズにできなくなるので、肌の状態が悪化してしまいます。

 

「肌の健康を保つためにコラーゲンを摂取すると良い」と言われることがありますが、残念ながらそれは正しくありません。

 

コラーゲンはタンパク質の一種なので、肉や魚を食べればコラーゲンに含まれている物質も自然と摂取できるからです。

 

悪い姿勢は皮膚のたるみや血流の悪化の原因になる

悪い姿勢を続けていると健康に悪いという話は有名です。

 

猫背のような歪んだ姿勢が癖になると、首や腰の痛みの原因になるだけではなく、血流の悪化で内臓の働きが悪くなってしまいます。

 

さらに、猫背は肌にも良くありません。

 

背中が丸まって首が前傾することで、首まわりの筋肉が緩んで伸びてしまうからです。

 

そうなると口角が下がって、ほうれい線がより目立ってしまうのです。

 

猫背になる最も大きな要因はスマートフォンとパソコンです。

 

スマホを低い位置で持って画面を見たり、低い机に置いたパソコンで長時間作業したりすると、首が前傾した状態で凝り固まります。

 

それを繰り返すと、次第に普段の姿勢も猫背になっていきます。

 

まとめ

今回はほうれい線の根本的な原因について、次のポイントを詳しく解説してきました。

 

@ ほうれい線の根本原因は、加齢や生活習慣による皮膚のたるみ

 

A 加齢や紫外線で美肌物質が不足すると、肌の状態が悪化する

 

B 同じ表情を続けていると表情筋が衰え、皮膚が垂れ下がってしまう

 

C 皮下脂肪の蓄積は悪玉物質を増やし、ヒアルロン酸の合成を阻害する

 

D 喫煙によるビタミンCの不足で、コラーゲンの生成量が減る

 

E 糖質過多の生活を続けると糖化が進行し、肌の老化を招く

 

F お酒は体内の活性酸素を増やすので、飲酒量には注意が必要

 

G タンパク質の摂取量が不足すると、コラーゲンの合成量が減る

 

H 悪い姿勢は体の痛みだけではなく、皮膚のたるみの原因になる

 

ほうれい線は、皮膚がたるむことによって頬のラインにできるシワです。

 

皮膚がたるんでしまう原因は生活習慣にあるため、ほうれい線をケアするためには生活習慣を改善することが必要です。

 

ほうれい線の根本的な原因を理解したうえで、その対策法を考えていきましょう。